第31回映画祭TAMAシネマフォーラムの最終日の2021年11月21日(日)、府中の森芸術劇場どりーむホールにおいて行われた、第13回TAMA映画賞の授賞式の様子をレポート！

今回は、最優秀新進女優賞と最優秀新進男優賞を受賞した4名を紹介します♪

最優秀新進女優賞　伊藤 万理華氏

乃木坂46の一期生として活躍後、グループ卒業を経て、現在は「映画 賭ケグルイ」など話題作への出演が相次ぐ、伊藤 万理華さん。

©号外NET多摩市稲城市

映画「サマーフィルムに乗って」では、作中では情熱溢れる役に入り込み、多彩な表情、全身の躍動で主人公ハダシを表現したことが評価され今回の受賞に至ったのだそうです。

劇中では映画監督を目指す学生”ハダシ”を演じる中、コロナ禍で撮影の中断を経験した伊藤さんは、主人公たちが製作する映画が完成できない、未来へ残せないという劇中の危機と重なる思いであったそうです。

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そして、現在25歳という伊藤さんは、今回は学生役を演じましたが、今後も小学生からおばあちゃんまで演じられるような、見た目にとらわれない、歳の振り幅の大きい役に挑戦したいと語っていました。

最優秀新進女優賞　三浦 透子氏

アニメ映画「天気の子」の主題歌・祝祭 (Movie edit) 、グランドエスケープ (Movie edit) での歌唱でも知られる三浦 透子さん。

優しい歌声も評価されている三浦さんですが、2021年カンヌ映画賞脚本賞他４冠を受賞した「ドライブ・マイ・カー」で、心地よい滑らかな運転と同様に、相手の心を柔らかく受けとめられる女性ドライバーを演じました。感情を表に出さない静かな演技、そして彼女の発する言葉が観客に反響したことが評価され受賞に至ったそうです。

この日は、TAMA映画賞へコメント映像を送ってくださいました！

今回の受賞を受けて三浦さんは「これまで仕事を始めて約20年。その間に関わることができた作品の一つ一つが、今ここに私を導いてくれているのだと思っています。」とし、「これからも丁寧に素直にお芝居に向き合っていきたい。」と語っていました。

最優秀新進男優賞　金子 大地氏

2019年のドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』、映画『猿楽町で会いましょう』などの出演で話題を集める金子 大地さん。

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混じり気のないストレートに熱く演じる一方、複雑な感情の揺らぎといった言葉だけでは表しきれない心の機敏さを表現したことが評価され、今後に期待がかかる俳優として受賞に至ったそうです。

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地元が北海道の金子さんは、今後、壮大な北海道が舞台になる映画に出演したいという思いがあるそうで、「すごく大好きな場所なので、北海道を題材にした素晴らしい映画を残したい」とも語っていらっしゃいました。

最優秀新進男優賞　藤原 季節氏

2020年は、映画「佐々木、イン、マイマイン」「his」「くれなずめ」などの出演が評価され、その後、京都芸術大学映画学科の学生とプロが共同で映画を作る”北白川派”により製作され、2021年に公開された「のさりの島」で主演を務めた藤原 季節さん。

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映画「のさりの島」の中で、悪事に手を染めながらも、本当の孫のように接してくれる老婆に対して生来の優しさを表現した藤原さん。単純に良し悪しを決められない深みある人物像を魅力的に演じたことが評価され受賞に至ったそうです。

授賞式に「のさりの島」の山本監督がかけつけました。©号外NET多摩市稲城市

「のさり」は、良いことも、そうでないことも天からの授かりものである、自分にある全ての境遇が天からの授かりものであると、壮絶な歴史を生き抜いた熊本地方の方々の言葉であることを紹介した藤原さん。

撮影を通じて、熊本県天草地方が藤原さんを大きく成長させたのだそうです。

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作中で老婆・艶子を演じ、公開前に逝去し最後の出演となった原知佐子さんとのエピソードを明かし、思いを馳せながら撮影を通して、今も熊本県天草地方を第二の故郷と感じていることを述べていたことが印象的でした。

まとめ

さて、今回の最優秀新進女優賞と最優秀新進男優賞を受賞した4名に共通して感じたことは、一度見たら忘れられない、目力が強い印象の俳優さんが多かったように思いました。

上映館数や、コロナ禍での入場者数の規制や現象など、特に今年は厳しい環境で製作・上映がされた作品が多く、少ない機会の中でもここまで印象を残した新進俳優の今後の活躍に期待が高まります。

【多摩市】授賞式レポート②第13回TAMA映画賞で最優秀作品賞、特別賞、最優秀新進監督賞の方々についてまとめました！

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