【多摩市】城定秀夫監督×今泉力哉監督が互いの作品をシャッフル! TAMAシネマフォーラムで『愛なのに』『猫は逃げた』が先行上映されました!
多摩市内で開催されている第31回TAMAシネマフォーラムで、2021年11月14(日)に聖蹟桜ケ丘のヴィータホールで【プレヴュー「”L/R15″ 城定秀夫×今泉力哉」『愛なのに』『猫は逃げた』】が上映されました。
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Vシネマ・ピンク映画界のトップランナー『アルプススタンドのはしの方』(2020年)の城定秀夫監督と、『愛がなんだ』(2019年)、今年上映の『あの頃。』(2021年)など話題作へ注目が集まる今泉力哉監督。
この2人の監督がR15+の大人のラブストーリーをテーマに脚本を書き、その作品を入れ替え監督するという試みを行い、今回2つの映画作品が完成しました。
それを記念して、この日第31回TAMAシネマフォーラムの上映会で、本邦初となる上映が行われた後、両監督と、聞き手に映画評論家の森直人氏を迎えて、トークショー&ライブが行われました。
今泉氏が脚本を書き、城定氏が監督をした『愛なのに』は、ずっと想い続けている人がいる瀬戸康史演じる古本屋店主を中心に、結婚間近の片思いの相手とフィアンセ、フィアンセの浮気相手、古本屋店主に恋焦がれる女子高生の一方通行の想いが、二転三転するコメディの要素もあるストーリー。
それに対し、城定氏が脚本を書き、今泉氏が監督をした『猫は逃げた』は、飼猫の親権が解決しない離婚間近の夫婦と、様々な思惑を抱いている互いの浮気相手、そんな時夫婦の元から飼猫が逃げ出したことにより、思いもよらない展開に発展する恋愛狂騒劇というストーリーでした。
二人の作品は、結婚前のカップルが登場する作品、そして離婚間近のカップルが登場する作品という点で、表裏のテーマが連なったのですが、これは全くの偶然であったのだそうです。
互いの作品を交換した上で、「自分ではこの表現は出来ない」と感じた点がたくさんあったという今泉氏。
それに対し、城定氏は今泉氏の作風を意識しながら脚本を書いたとし、その後、今泉氏の脚本を受け取り監督する上で、これまでVシネマ・ピンク映画界で培った自身の作風を発揮し、ラブシーンだけは負けない表現で撮ったことを打ち明けていらっしゃいました。
トークショーでは、互いの作品について連絡しあったエピソードなどが披露され、作品が作られていく課程を来場者は興味深く聞き入っている様子でした。
トークの後、『愛なのに』の主題歌を担当したミュージシャン・みらん氏が演奏を披露。
そして『猫は逃げた』の主題歌を担当したスリーピースバンド・LIGHTERSも演奏を披露しました。
なお、今泉力哉監督は、2009年の作品『最低』で、第12回TAMA NEW WAVEでグランプリを受賞し、2018年の『パンとバスと2度目のハツコイ』では第10回TAMA映画賞で、最優秀新進監督賞を受賞され登壇されています。
そして城定秀夫監督は、第63回全国高等学校演劇大会最優秀賞の戯曲を映画化した2020年の『アルプススタンドのはしの方』では、第12回TAMA映画賞で特別賞を受賞し、授賞式に登壇されています。
このようにTAMAシネマフォーラムと縁の深い、城定秀夫監督と今泉力哉監督がタッグを組んだ作品の上映会に多くの注目が集まりました。
今回上映された『愛なのに』は2022年2月25日から、『猫は逃げた』2022年3月18日からそれぞれ上映される予定とのことです。
第13回 TAMA映画賞の授賞式開催間近に迫る!
そしていよいよ、2021年11月21日(日)に、府中の森芸術劇場どりーむホールにて第13回 TAMA映画賞の授賞式が行われます。
今年の授賞式の様子は当日、オンラインで視聴することができるとのことです。
チケットが手に入らなかった方も、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?
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