【多摩市】年2回だけの特別公開!旧富澤家襖絵特別展示まもなく最終日ですよ〜!
年二回の旧富澤家の襖絵特別展示が只今開催されていますが、5月12日までとクライマックスが近づいてきました。
ところで富澤家ってどんな人たちだったのでしょうか?少し振り返ってみましょう。鎌倉幕府初期の御家人・畠山重忠を起源とする富澤家は、ときの当主富澤政本は駿河国の守護今川義元に仕え旗本となったものの、桶狭間の戦いで義元が横死し今川家が衰退すると、連光寺村に土着し帰農しました。
慶長年間より、旗本・天野氏の支配下で連光寺村の名主となり幕末まで世襲したそうです。同時に連光寺村の大半の土地を所有する大地主でもあったのです。 幕末には15代当主・富澤忠右衛門(政恕)が新選組の近藤勇と昵懇の間柄で(なんと、近藤勇の結婚に際しキューピッド役でもあったとか!)物心両面で新選組を支援したことでも知られています。明治維新の頃も、連光寺集落が属する多摩村において指導的な役割をなした一族でしたが明治以降、名主制度が廃止され役割を終えた屋敷を現在の多摩中央公園に移築され、屋敷を一般公開されています。(調布の近藤勇蔵像↑)そんな我らが多摩の礎を気付いた富澤家が所有していた貴重な襖絵が今回公開されているのです。年代は幕末から明治期のもので、山水・花鳥を得意とした江戸後期-明治時代の画家・吉澤雪庵の「深山白鷹(みやまはくよう)」が描かれた襖の裏側に、明治期の画家・四谷延陵が明治 38 年(1905)に富澤忠右衛門から注文を受け「竜田山(たつたやま)紅葉」が描かれています。このような江戸〜明治後期の架け橋的な絵の組み合わせにも注目です!【旧富澤家襖絵春の特別展示】は令和元年5月12日(日)迄公開で、9時から16時半まで開館。(月曜日は休館)
旧富澤家があるのはこちらです↓
なお、次の展示は令和元年5月24日(金)〜26日(日)まで【第五回古代の器といけ花】が控えているそうです。縄文土器などに生けられる、珍しい生け花にもご期待ください。
(サハコオ)
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