【稲城市】2022年の梨が稲城市で販売開始!直前の様子を梨畑からレポート!
2022年8月のお盆も終わった頃ですが、そろそろ稲城市内で「梨」の収穫が始まる時期となりました。
約100件ほどの梨農家さんを有する稲城市内では、8月中旬ごろから、梨などの果実を販売する「農産物直売所」がオープンしはじめています。
今の時期(8月中旬)は「幸水」を中心に、早い時期に収穫される品種が販売されているようです。
そしていよいよ8月下旬に向けて、幻の梨と呼ばれる「稲城」の収穫を控えている時期なのだとか。
さて、今回は2022年8月10日に稲城市 東長沼の川清園の川島さんに、収穫が始まる直前の様子を伺ってきましたので、お伝えします。
まず「今年の梨の生育はいかがでしたか?」と、ぶしつけに質問を投げかけてしまった筆者ですが、川島さんは「とても暑くて大変でした。雨が少ない年なので、毎日たくさんの水を与えています。」と、大きく膨らんだ袋に包まれた収穫前の「稲城」の前でお答えくださいました。
2022年は記録的な速さで梅雨が明けてしまい、その後も局地的な豪雨が起こるなど、なかなか読むことができない天候が続きました。
それでも「梨」目線では、雨が少ない年であったのだとのこと。
その上、ここ2~3年は猛暑の夏が続いている上、社会情勢の変化など、難しい舵(かじ)取りをともなう梨の生産が求められているそうです。
「スプリンクラーで上からと地面から、水を与えて(調節を)しているんです、でも、雨が降ってほしいなぁ、雨にはかなわないなぁ」と、難しかった今年の舵取りの様子を教えてくださいました。
それでも今年もたわわに実った収穫前の梨たちを背に「このまま無事、収穫を迎える日まで眠れない日々です」とお話しくださった川島さんの表情が印象的でした。
稲城市内の梨は なぜこんなに美味しいの?
さて「稲城市内の梨は、なぜこんなに美味しいのか?」という話になりました。
もちろん関東ローム層を有し、その上、多摩川付近で扇状地であるという恵まれた地形も大きな理由の一つです。
しかし、稲城市の梨に関しては「近くに住んでいて良かった!」と思える、もう一つの理由があるようですよ。
プロ視点で「食べごろ」を見計らって収穫!
小売店に到着する期間を勘案して、少しだけ固めの状態で出荷される「市場」を介した一般的な梨に対し、「市場を介さず ほぼ直売のみ」で販売している稲城市内の梨は、「一番食べごろの時期」に合わせて収穫し、販売することが可能なのだそうです。
梨畑では、微妙な色の変化、ぷっくり感、そして香りなど、「今だよ!」という梨からの食べごろサインを農家さんが見逃さずに受け止めて収穫していらっしゃるのだとか。
一方で「一番食べごろの時期」で収穫するがゆえに、事前に「何月何日に〇〇の品種の梨を収穫」といった予定は立てられないという側面もあるのだそうです。
レッツ・梨ジャーニー!
そこで、稲城市内の夏の楽しみが「農産物直売所めぐり」です。
稲城市内では、「農産物直売所」やJA東京みなみの施設(シンフォニー、ハーベスト等)でそれらの梨を購入できます。
特に梨を収穫できた日に開店する、農家さん直営の「農産物直売所」では、お店が開いているのを確認できた段階で要チェックなのです!
ベストタイミングを楽しめるご自宅用の梨の購入や、贈答用の梨の手続きなどができる「直売所」では、運が良ければ、規格外の梨がおトクな価格で販売されているシーンに出会えることもあるのだとか♪
1~2週間ごとに食べごろの梨が変わる多様な品種!
稲城市内で生産されている梨の品種は、「稲城」の他、「新高」「清玉」「あきづき」「長十郎」など、数十種類に及ぶそうです。
それらは販売所ごとに扱っている品種がちがうのだそうで、川清園でもオリジナルの品種「みのり」などたくさんの種類を扱っているとお話してくださいました。
その上、1~2週間ごとに食べごろの品種が変わっていくので、梨の販売が終わる11月初旬頃まで、毎日「農産物直売所」を巡っても飽きることはありません♪
梨畑の近郊に住む方々だからこそ可能な、稲城市内での「農産物直売所 めぐり」で、ぜひお気に入りの直売所や、梨の品種を見つけてみてはいかがでしょうか?
その際は稲城市内で配布されている「いなぎ農産物直売所マップ」などを活用してお楽しみください♪
今回お話をうかがった川清園はこちら↓